みんなの交換日記

つながりがなさそうであるみんなの自由参加型交換日記ブログ

22.01.25 ハナコ


ムラタエリコの友達のハナコです。
おしゃべりするみたいに書いていこうと思うけど、そうすると長崎弁になるけんがそこはご愛嬌ということでよろしくっす。
方言ば文字にしたらなんか変な感じに聞こえるかもしれん。

まっ、なんか昔の掲示板みたいでよかたいね。
掲示板には投稿したことはなかとけど。

ムラタエリコがゴールデンカムイにハマってからというもの、北海道への興味が湧いて楽しそうでなにより。
超人たちの大冒険物語という意味の「ユカ(ラ)」のように、エリコの大冒険物語をいつか読んでみたかね。

最近の私は、当たり前って誰のもの?っていうのがあって、文化人類学者の話を読んだり聞いたりするのがめっちゃ楽しい。
昨日は、パプアニューギニアのある州で100年以上使われとる貝殻のお金についての話を聞いた。
沖縄に行ってタカラガイをひろったら「あ、それ昔のお金」と誰かが教えてくれたのを思い出して、ああいうやつか!ってなった。

この地域での貝貨は、小さな爪くらいの貝殻を紐に通して1本で「1ポコノ」というお金の価値があるんやって。
税金や教育費が払えるし、お葬式や結婚式にはその貝殻を飾ったり束で渡したりと、日本の香典やご祝儀のようなものになるらしか。
お葬式では、死んだ人の財産は日本では親族に相続させるのが普通やけど、ここでは葬式に来た人みんなにばら撒かれるとってー。
お葬式の規模やそのばら撒く貝殻の量によってその人がどれだけ周りの人から信頼があったのかわかるし、その人の生きた証を表しとる。

あとは、お金を稼ぐことの感覚も違う。普通、日本では働くこと、仕事が「公」で、家のことや生活のことが「私」と捉えらとるけど、向こうではそれが逆。家のことや生活の世話など、それこそ冠婚葬祭などが「公」で、働いてお金を稼ぐことは「私」という感覚があるんやって。
だけん大切な人の葬式や結婚式には必ず出席するし、忙しくて行けんってなると周りから「なんばしよっとや!」って怒られるほどだと。
冠婚葬祭や生活に使う貝殻を稼いで貯めるために働きよると言ってもいいくらい、生きる上で大切なこと。日本人からすると、彼らは働かずに家のことがあるからよく休む怠け者のように見えてしまうけども、そもそも公私の捉え方がちがうとって。

未だ貝殻がお金に?って思うけど、その人たちの文化を知ればそれが当たり前ってことに納得するし、その人たちの当たり前は私たちの当たり前じゃなか。世の中の当たり前って、誰にとってのものなんか疑問をもって考えると視野が広がるし、知らんことを知るとは大変面白いい!
そっから、じゃあ自分はなんば大切にするべきかが見えてくるんやなって、、、思ってみました。

偏見を持ったり、自分の価値観で考えたりせんごとしたいと常に思っとるけど、だいたいぼけ〜っとしとる。
ダーって今書きながら考えて気づたことで、こがん頭使うことはなか。
というか、そういうこと考えとるはずとけど、忘れてしまうし自覚しとらんっていうことかな。
これを読んだ人も、頭のなかにあるものばここに出して整理するごとしてみたらなんかわかることのあるかもしれんですし、
誰かの頭ん中をちょっと覗かせてもらうのは面白かことだと思います。

ってことでどがんでしょうか、えりこさん。
一週間分くらいかけたっちゃ?

ちなみにこの貝殻の話は、「働くことの人類学」というポットキャストで聞きました。
まだ1話しか聞いとらんけど他の話を聞くのが楽しみ!
面白かけんおすすめですう。