みんなの交換日記

つながりがなさそうであるみんなの自由参加型交換日記ブログ

3/28 ヒナコ

3月25日、カネコアヤノのライブへ。今回はツアーの最終公演。東京ドームシティホールで行われた「カネコアヤノ ワンマンショー2022 冬」バンドセットだった。

カネコアヤノのライブに行くのは初めてで、サブスクで聞き慣れたと思っていた彼女の声は、全く違った。もっとこう、迫力があって、生を感じた。バンドセットなのも関係があると思うけれど、小柄な彼女の強さに身体の隅々まで衝撃が走った。

彼女の声は音楽そのものだ。聴き手の音楽の感じ方はひとそれぞれだけれど、歌っている本人、奏でている人達はどのような気持ちで、何を伝えたいと強く想いながら演奏しているのだろう。もしかしたら、演奏に夢中でそんなの考えていないのかもしれない。全てを音で表現するために。仮にその気持ちをそのまま受け止めたとして、自分は何を感じるのだろう。まあ、本人以外だれも理解することは出来ないけれど。

ライブ中はほとんどMCがなく、演奏が止まることの無い演出も初めての経験だった。

「アーケード」では、これまで座っていた観客がみんな立って、自分の感情をむき出しに、好きなようにリズムをとって身体を揺らしたり、拳をつきあげたりしていた。

大学に入学してからコロナ禍で落ち込んだり、色々な感情が渦を巻いていた時期に聴き始めた彼女の曲は、ありきたりな言葉になってしまうけれど私の支えになってくれた。沢山の勇気を与えてくれた。ライブ中は涙が溢れて止まらなくなって、マスクに涙の跡がついた。帰り道は、いつもよりも少しだけ強くなった気持ちで前へ進むことができたような気がする。

 

音楽は、常に私に寄り添ってくれているもの。本や映画や写真と同じように、私がすがっているものだ。

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